ネコの癒し力
ネコ好きの私にとって、『たま駅長』から始まるネコブームはとても嬉しいことです。Youtube, TwitterなどのSNSにも自分でネコを飼わなくても楽しめていました。
しかし、我が家の子供たちにが成長するにつれ彼らに『ペットを飼いたーい!』願望が強くなる一方。最初はのらりくらりと子供たちの要求を交わしたものの、歳を増すごとに彼らの『ペットを飼いたい』理由が現実的に変化しました。
特に長女(当時16歳)はネコはセラピーアニマルとして鬱の症状を和らげる、と自分が鬱なことを理由に治療に役立つからネコを飼いたいと主張。
こ、断わりずらい。どうしよう、うちは母子家庭。日中は誰も家にいなし、経済的に最後までお世話ができるだろうか?と不安になります。それでも1匹目のおネコ様を動物保護団体から預かり、トライアルで3週間一緒に暮らすことになりました。

性格はとても自立してる食いしん坊
ネコブーム→ネコノミクス
ネコノミクスとはネコが生み出す経済に与える影響のことで、アベノミクスに文字ってできた造語です。2022年のネコノミクスは合計1兆9690億円と言われ、内訳は下のようになります。
- ネコのエサ、おやつ、と病院代 ⇨ 9082億円
- ネコグッズ、ネコカフェ ⇨ 20億円
- ネコ目的の旅行 ⇨ 14億円
飼育費用は、ネコが15年(ネコの平均寿命は12−18年)生きるとする場合、合計240万円、1年で16万円ちょっとになります。一方イヌは1年で34万円。この寿命の長さがネコノミクスを支えているのかもしれません。




そのうえネコの飼育頭数は増加は毎年続いており、2016年にイヌの飼育頭数を超えています。 だから、ネコノミクスという言葉が生まれるわけです。
なぜネコブーム?
ではなぜイヌよりもネコなのでしょうか?それはネコはイヌと比べて現代の生活スタイルに合っていると言えます。
- イヌよりも飼育費がかからない (家計に優しい)
- 毎日の散歩の必要もない (一人暮らしでもOK)
- 狭い居住環境でも飼いやすい (マンションでも飼育可能)
実際に、私がネコを飼うことを決心したのも同じ理由です。家計のきびしい我が家では、イヌが幸せに最後まで暮らせる条件を満たせません。
もしイヌを飼えば、愛犬が一人ぼっちで家族が家に戻ってくるのを待ってしまう。でも、ネコならその名の通り『寝て』待っていてくれます。
それでも、やはり一人ぼっちはかわいそうです。テスラが来てから1ヶ月後、同じ動物保護団体から2匹目のネコ(Teslaの兄弟ネコ)ラテを相棒として預かることにしました。




ネコらしい怖がりだけど、家族には態度がジャイアン化する甘えん坊
ネコと暮らすと安らぐ
忙しい生活を送る人が多い今、ネコを飼うことで生活に安らぎと充実を求めている人が多くなりました。
ある調査では、ネコと生活するようになって、毎日が楽しく寂しさを感じることが減ったと感じている人が多いといいます。
これはネコと触れ合うと、人もネコにも愛情ホルモン・オキシトシンが分泌されるためです。つまり、ネコを触るとオキシトシンがストレスホルモン(コルチゾール)を抑制し、幸福感を感じやすくなる言われています。




仕事帰りに駐車場でお腹をすかせているところを保護
お散歩好きの犬のような性格
アニマルセラピー:安らぎの理由
アニマルセラピーとは、動物と触れ合うことで心がいやされてストレスが軽減し、自信を持ち、それが精神の健康回復に繋がることを言います。
秘密はあの『ゴロゴロ』音
ネコのあの『ゴロゴロ』となる低周波音には、自然治癒力があると言われ、不安の解消やストレスの軽減になると言われています。また、この『ゴロゴロ』が人の免疫力を高めるとも言われます。
実際、わが家はこのコロナの2年間、誰も感染せずに乗り切りました。これもおネコ様のアニマルセラピーのおかげなのかもしれません。
発達障害の人を助ける
ネコは発達障害(自閉症)の人たちの社会的スキルの向上を助けにもなります。
自閉症の人たちは、健常者とは違う考え方や行動をするため、毎日の生活を送るだけでも不安やストレスを多く抱えがちです。そのため他の人との関係を築くことがむずかしい場合が多くあります。
しかし、ネコは可愛がってもらえれば、可愛がってくれた人を好きになります。ネコは自閉症ということで差別しない。障害のある自分を受け入れてくれる。
そのため、自閉症の子供がネコと触れ合い、日常の世話をすることで次のことが改善されます。
- 他人への共感と思いやりを覚える
- 不安の解消ができる
- 自閉症の症状を改善することができる




インドア派の長男も猫のためには外に出てくれます
わが家の場合
わが家の長男は高機能自閉症(軽度)です。小学校の時から特別学級でお世話になっています。飼い始めた時は、おネコ様とどう関わればいいのか理解できず、おネコ様に逃げられていました。
そのため、1つ1つ、長男がおネコ様に好かれるためにコツを繰り返し教えていきました。
- 大きい声は出さない
- ネコのそばでは飛び回らない
- ネコを撫でるときは頭を優しく、などなど。
最初はおネコ様に逃げられて、抱っこもできずにいた長男。おネコ様と暮らして4年経ち、今はひょいと捕まえてスキンシップをはかることができます。
最近では長男におネコ様のお世話の一部を担当させています。
- おネコ様夜ご飯の用意
- 毎日のおネコ様のトイレ掃除
- おネコ様のお散歩
今ではおネコ様が長男の部屋にみずからに行き、ドアの前でニャーと一声あげます。すると、ドアが開き中に入り、そこで長男のいる部屋で昼寝をします。
ネコは可愛いだけじゃない!日本の経済と、日本人の精神の健康維持に貢献しているスーパーアニマルなのです!
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